
島根県松江市の外国語教育アドバイザー・行岡七重先生が、英語紙しばい “Max Goes Around the World” を使った小学校3年生の初めての英語学習(授業開き)で、アナログとデジタルを組み合わせた「二刀流スタイル」を実践しました。切り絵タッチの温かみとスクリーン映像のダイナミズムが融合し、子どもたちは一瞬で物語の主人公 Max と友だちになった――そんなうれしい報告が、わたしたち英語紙しばい制作チームに届きました。
〜楽しい紙芝居〜
初めて会った3年生に“Max Goes Around the World”
サイト内 (英語紙芝居師 あっきーさんの)お写真と同じような感じでアナログ(を私が手に持って語り)
とデジタル(を担任の先生が操作)する二刀流スタイルで実施させていただきました。
デジタルスライドの画面送りにはクリックで「右に半分だけ引く」を施しておきましたので、打ち合わせなしでも担任の先生のスムーズな操作環境を整えることができました。
子どもたちは もうすっかりMaxとお友だちです!
素晴らしいご活用と、あたたかいお言葉に感謝です!
お送りいただいた内容は、英語紙しばい制作チームはもちろん、授業でご活用してくださっている全国の先生方にとっても有益な内容と思いましたので、記事にまとめてみました。
1. 授業の概要
- 日 時:2025年4月上旬
- 対 象:松江市内 小学校3年生(初めての外国語活動)
- 教材:英語紙しばい “Max Goes Around the World”
2. 「二刀流スタイル」
役割 | 担当 | 具体的な動き |
---|---|---|
アナログ紙芝居 | 行岡七重先生 | B4判の紙芝居を手に持ち、英語で語りかけながらページをめくる |
デジタルスライド | 担任の先生 | プロジェクター投影用スライドをリモコン操作し、物語と連動 |
- スライドは “右に半分だけ引く” アニメーションを設定。
- 直前打合せなしでも操作できる設計で、語り手と映像が自然に同期。
3. 子どもたちの反応
- 「ものすごい食いつき!」
- あいさつ表現を口ずさみながら世界旅行を想像。
- 作品への興味の波及
- 授業後、切り絵のタッチに惹かれた児童が「もっと見せてください!」と目を輝かせて来訪。
- 没入感アップの仕組み
- 児童自身が “教室前方の紙芝居” か “スクリーンの拡大絵” を自由に選んで鑑賞。
坂井 邦晃 さま
子どもたち、ものすごい食いつき!!で、外国語のあいさつに親しみながら世界旅行を想像していました。
切り絵のタッチに興味を持った子が、授業後に「見せて下さい」とキラキラ目で来てくれました。やはりmasterpieceは心に沁み込み、これからへの希望につながるんだと実感しました。
施したアニメーションは簡単なものです。
「半分だけ引く」感を出すために一枚ものの作品を半分にトリミングしたりするのはどうしてもしたくありませんでしたので、残像の如く一つ前のスライドが目に入るようにぼやかして上から被せて、右から左に画面を送りました。上手く行ったかは分かりませんが、「観る」絵の選択肢(語り手の手元の小さめサイズor画面の大きなサイズ)を聴き手自身が決めることで、より没入感があったのでは!(担任の先生談)とのことでした。
次はどの作品がいいかな〜
4. 教師同士の連携ポイント
- 最小限の事前準備
- デジタル側のアニメーションを一括設定し、当日の操作負担を軽減。
- 一枚絵を活かす演出
- スライドはトリミングせず、前の絵をぼかして残像のように重ね、ページ送りの“めくり感”を再現。
5. 次のステップ
- 行岡先生からは「次はどの作品を取り上げようかな」との声。
- 英語紙しばい制作チームでは、学年や単元に合わせた新作提案を準備中。
まとめ
教室の実態に合わせ、アナログとデジタルを自在に行き来する“二刀流”は、外国語活動への英語紙しばいの導入に大きな可能性を示していただいたように思います。行岡先生の創意工夫と担任の先生のスムーズな連携が、紙芝居の魅力を何倍にも拡張し、子どもたちを世界旅行へと誘ったのではないでしょうか。
英語紙芝居スタッフ一同、今回のご報告に心から感謝し、さらなる作品づくりと、現場支援にも力を注いでいきます。
行岡先生、あらためてありがとうございました!
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