七月末から始まった、さまざまな学校の学生たちとのスクーリング授業も、ようやく一区切りを迎えました。延べ日数にすると、なんと20日間。暑い夏を、学生たちと共に走り抜けた濃密な日々でした。
造形活動の楽しさを体験
今回の授業の多くは「造形教育」。
保育士や教師を目指す学生たちにとって、子どもに造形の楽しさを伝えるには、まず自分自身がその魅力を体験することが欠かせません。
絵の具が水面に広がる瞬間の偶然の美しさに歓声が上がり、自然と笑顔がこぼれる場面も数多くありました。アナログな活動だからこそ、感性や直感、身体の感覚をフルに使って没頭できる時間となりました。
学生たちの感性から学ぶ
一日の授業は朝から夕方まで続くハードさもありましたが、学生たちから「もう終わり?」「あっという間でした!」という声を聞くと、こちらの疲れも吹き飛びます。
鮮やかな色彩のにじみや模様には、それぞれの学生たちの感性が表れます。瑞々しい感覚に触れることで、私自身も多くの学びを得ることができました。
紙しばい作りへのヒント
学生たちの姿からは、紙しばい作りのヒントもたくさんいただきました。
色の重なりや偶然の模様を楽しむ感性、ひとつひとつの形に物語を見いだす視点――これらはそのまま紙しばいの発想や表現につながっていきます。
たとえば、絵の具のにじみを見て「花火みたい!」と声をあげた学生の一言は、私にとって物語を生み出す大きなヒント。創作の種は、こうした発見の瞬間にこそ隠れているのだと改めて感じました。
未来へとつながる祈り
この体験を、ぜひ教え子となる子どもたちへと伝えていってほしい。
造形活動の楽しさが「学びの原点」となり、子どもたちの創造力を伸ばすきっかけになってくれることを願っています。
写真は、学生たちが生み出した作品の一部。偶然の重なりがつくり出す模様は、どれも一点ものの美しさです。



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