
東京の下町、葛飾区金町に、交流スペース「こころみ亭」があります。
紙芝居の魅力を伝えたいという思いで、水島勝鐘さん、聖子さんご夫妻が運営されている場所です。以前から一度行ってみたいと思っていました。
今回、多屋光孫さんからお声がけいただき、ありがたいことに演目の中に少し割り込ませていただく形で、英語紙芝居を上演させていただきました。
会場に入った瞬間、「ああ、ここは紙芝居の聖地のような場所だな」と感じました。

黒い背景幕の前に紙芝居舞台が置かれると、そこに小さな物語の世界が立ち上がります。客席との距離も近く、読み手の声、間、表情、そして観客のみなさんの反応が、そのまま紙芝居の空気をつくっていきます。
水島ご夫妻のあたたかなウェルカムの姿勢。
そこに集まる演者のみなさん。
そして、紙芝居を楽しみに来られた観客のみなさん。
そのすべてが混ざり合って、とても素敵な時間が生まれていました。
紙芝居は、ただ作品を読むだけのものではありません。
目の前にいる人に声を届け、反応を受け取り、また返していく。そうした生のやり取りの中で、その場にしかない物語が育っていきます。
AIやロボットが進化していく時代だからこそ、人と人が同じ空間に集まり、声を聞き合い、笑い合う時間の大切さを、あらためて感じました。

「こころみ亭」は、紙芝居を通して、人と人がつながる場所でした。
今回、その場にご一緒させていただけたことに、心から感謝しています。

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