久しぶりに、小学1年生の「図工の先生」になりました

いつもは英語紙芝居や英語の授業について書くことが多いこのブログですが、今日はちょっと違うお話です。

9月の2日間、小学校1年生の子どもたちに、図工の授業をしてきました。

実は私は、もともと小学校の教員。
そして、英語ではなく、図工の指導、美術教育が専門でした。
とはいえ、実際に小学生を前にして図工の授業をするのは、本当に久しぶりです。

1日目は、なかなか大変!

教室に入ると、子どもたちはすでにクレヨンで絵を描き進めていました。
なかなか元気のいいクラスです。
どんどん描いている子もいれば、紙が真っ白のまま、「絵なんか描けない……」という子も。
中には、「描けない!」と泣き出してしまう子もいました。
できるだけ一人ひとりのところへ行って、その子の絵を見ながら声をかけました。

さらに今回、学校からは「絵の具も使ってください」というお願いがありました。

でも、小学1年生にとって、
絵の具のチューブから色を出して、
水で溶いて、
ちょうどいい濃さにして、
それを丁寧に塗る。
これは、なかなか大変な作業です。
このままでは、「失敗した……」と泣いてしまう子がもっと出てきそう。

そこで、夜に6色の絵の具を作りました

家に帰ってから、「明日は、もっと楽しく絵を描かせてあげたいな」と考えました。
子どもたちの絵に合いそうな色を自分で調合して、きれいな6色の絵の具を作りました。
それを醤油差しに入れて、教室へ持っていきました。
これなら、子どもたちのパレットにそのまま注いであげるだけで、すぐに塗り始められます。

子どもたちには、まず自分の絵をもう一度よく見てもらいました。
「どの色を塗ったら、もっときれいになるかな?」
6色の中から自分で色を選ばせると、
昨日まであんなににぎやかだった子どもたちが、びっくりするくらい集中して絵を描き始めました。
「この色にしようかな」
「ここを塗ってみよう」
一人ひとりが、自分の絵と向き合っています。

絵の具を上手に作ることが目的ではありません。まずは、
「描くって楽しい!」
そう感じてもらうこと。
そのためには、こんなやり方もあっていいんじゃないかな、と改めて思いました。

学生たちも一緒に

今回は、せっかくの機会なので、敬和学園大学の学生たちにも声をかけました。
何人かの学生が見学に来て、子どもたちのお手伝いもしてくれました。

普段は私も、学生たちの前で「そもそも授業とは……」なんて偉そうに話しています。
でも、実際の1年生を相手にすると、教科書どおりにはいきません(笑)。
だからこそ、目の前の子どもたちの姿から学ぶことがたくさんあります。
学生たちにとっても、そして私自身にとっても、とてもいい時間になりました。

中でも、新潟市の小学校教員採用試験に見事合格し、来春から小学校の先生になる4年生には、ぜひこの授業を見てほしいと思っていました。2日間、見てもらえてよかったです。

学生たちの感想を、少しだけ紹介します。

芸術科目は子どもたちの個性や表現したいことが如実に現れると実感しました。(中略)今後も絵を描くことが楽しいと思えるように褒めることができたし、絵の内容を聞き出して会話しながら授業に臨むことができました。全体を見ながら一人一人に向き合えたのが良かったと思います。
(来春から小学校の先生になる4年生)

実際に子どもたちの様子を見ていると、隙間なく色を塗る子や、選んだ2色を混ぜて新しい色を作る子など、色を選んで塗るという同じ活動でも、それぞれ違ったやり方がありました。また、自分が小学校1年生だったときは何をしたかな? 自分だったら何色を選ぶかな? と考えながら子どもたちの活動を見ることで、自分も楽しみながら参加することができました。
(学生)

「きれいになった人?」

授業の最後に、子どもたちに聞いてみました。
「みんな、自分の絵、きれいになった?」
すると、
「はーい!」
たくさんの手が上がりました。
いやあ、うれしかったなあ。

そして、さらにうれしいことがありました。
1日目に「失敗した」と泣きそうになっていた男の子が、授業のあと、私にお手紙を書いてくれたのです。
そこには、
「くに先生、べんきょう教えてありがとう。」
と書いてありました。
この一言には、参りました。

本当に久しぶりの、小学1年生との図工の授業。
大変だったけれど、やっぱり子どもたちと一緒に絵を描く時間って、いいなあ。
そんなことを、しみじみ感じた2日間でした。

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